「そんなにこの時計が好きかい？」

知性とやさしさを感じさせる長身の男性がかけたこの一言が、その後「ぜん」に新しい使命を与えることとなりました。
　スイスの北、ドイツとの国境近くに位置するバーゼル。ここでは一年に一度、世界中の時計と時計人が集まるバーゼルフェアが開催されます。
　1996年、バーゼルフェアで当社取り扱いブランドのブース近くに展示されていたxemexを見つけた西野昭彦（当社代表取締役）は、身体の中から自然と笑みと勇気が沸くのを感じました。
 飾り気がなくシンプルで印象的でエレガント・・・。
ダイアル・針・ケース・バンド・・・全てにおいて純粋な美しさと使い心地の良さが共存したまさに「完璧」な時計 xemex。
デザイナーの心を感じさせるこの時計に見とれていた西野に、声をかけた前述の男性こそ、xemexの生みの親であり、国際的なデザイナーでもある、ルーディ･クーリン氏その人だったのです。
その後、彼から連絡が入り、数ある大手輸入元の中から、もっとも小さな当社に輸入元の依頼がきました。
理由はブースでの西野の時計の取り扱いを見て・・ということでした。
時計に深い愛情を持つルーディー・クーリン氏らしい選択です。
 彼の魂を感じさせる作品ともいうべきxemexは今や世界中で、本物を見極め、本物を愛する人達に、静かにそして深く愛され続けています。